本当は劇場で観たかったんですが、単館上映だったもんで逃してしまいました。


・・・でも、DVDで充分だったような気もしました。


つまらなかったわけではないんですが。





リチャード・ニクソン


2004年 アメリカ


■あらすじ■


1974年2月22日。ワシントン・バルチモア空港に、一人の男が立っていた。「私の名はサム・ビック…」ある決意を胸に、彼は親愛なる音楽家、レナード・バーンスタインに宛てるテープに心境を語り始める。平凡なサラリーマンだったサムは、1年前に別居した家族との絆を再生させるため懸命に仕事に取り組むが、まるでうまくいかない。ボスから与えられた自己啓発のテープと、テレビから映し出されるウォーターゲート事件のニュースが、彼の精神を少しずつ蝕んでいった。やがて未来への希望をひとつずつ失っていったサムは、ウォーターゲート事件を引き起こしながらもテレビから正義を訴えるニクソン大統領の姿を見て、大統領暗殺を決意する…。



(常時ネタバレ発信中)

実際の事件でもあり大統領暗殺計画を元に作られたそうです。


とりあえず・・・


かわいそすぎる!ショーン・ペン!っていうか、虚しすぎるという方がいいでしょうか。


不本意な営業はさせられるわ、別居した妻には新しいパートナーができてるし。

言いたいこともロクに言えずに結局はあしらわれてしまう姿に同情心すら芽生えてしまいます。 


ショーン・ペンの演技に大注目です。

本当にすごい人だと改めて実感しました。


その精神的な弱さが最初から最後まで延々と・・・という感じなあげく、最後は結局自分の目的を果たせないまま終わってしまうんです。

む、虚しすぎる。


ストーリーは地味というか静かに事が進んでいくので退屈感がありましたが、それでもショーン・ペンの存在感だけは残しつつも、だらしのない気弱な可哀想な男を完璧に演じていました。

観て損はないかと思います。




ショーン・ペン

ナオミ・ワッツ

ドン・チードル

ジャック・トンプソン

マイケル・ウィコット